『 かぼちゃが名産品 』――というこの街では、「かぼちゃといえばハロウィン!ハロウィンといえばかぼちゃ!」とキャンペーン(?)を行っていた。
主人公・俊介の通う学園も例外ではなく、10月末には学園祭を行う予定。
ハロウィンにちなんで【オバケ屋敷】をすることになっていた。
校内を挙げてのイベントとなれば、こういった事に無頓着な彼も無視とはいかず、イヤイヤながらも参加することに。
俊介の住むアパートの隣には、ボロボロの洋館が建っていた。
長いこと廃屋のまま――市に聞いても「持ち主が分からない」という逸話物で、その風意気から「オバケ屋敷にぴったり!」と、舞台に選ばれたのである。
下見係として選ばれた俊介は、足を踏み入れた洋館の中で、《ありえないモノ》-怪物-と遭遇をしてしまう。
命からがら逃げ出した俊介。
-後日。
俊介の住むアパートの隣の部屋に、三人の"見覚えのある"従者を連れた小さな女の子がやってきた。
従者に見覚えがあるのも当たり前。
彼女たち(?)こそ、先日、隣の屋敷で出会った怪物そのものだったのだ!