ある日、私立探偵“陣龍一”の元に、一通の調査依頼と、依頼金一千万円が届けられた。
依頼内容は短く「次の満月までに私を救って。
『Maria's Garden』で待ってます」と、それだけ。
『Maria's Garden』は精神疾患を患った少女ばかりのサナトリウム（重度疾患患者の長期療養施設）だった。
ここの患者たちは、治療に専念するとともに、メイドとして院内の仕事を手伝う慣習があった。
調査に出向いた龍一は始終当惑している。
謎だらけの調査内容。
そして、何故自分に依頼が来たのかという疑問……協力的な所長“マリア・大崎”の存在。
施設が行っている「精神交流」という怪しげな治療が、深まる謎に拍車をかける。
「内精神世界」と「現実世界」との境目にほころびが生じたとき、精神を病んだ少女達は現実で凌辱を受けながら、精神的にも犯されてゆく……果たして、少女達の運命は……？