ルベニール、そう呼ばれる謎の稀覯本、それを手に入れること。
それだけで夢の具現だった。
主人公の御嶋孝一は父親の事故死により独り暮らしをしていたマンションを引き払い、実家に戻らなければならなくなる。
しかし、懐かしの我が家は、入居者全員が女性ばかりという下宿へと一変していた。
そこへ唯一の男性として住まうこととなった孝一。
個性溢れる住人たち。
彼女たちとの出会いが、孝一自身の未来さえも変えていく。
そして、「ルベニール」を探し求める孝一は様々な「非現実」の現象に遭遇することになる。
果たして、孝一が夢を手に入れたとき、彼はそこで何を望むのか?