狂鬼を斬るは我が宿世。鬼の血を以って、鬼の御霊を誅し参る……地元の学園に通う主人公・神岸悠は、過去に両親を交通事故で亡くし天涯孤独の身分。
幼いころから悠と仲のよかった深琴(隣家に住む保険医)が保護者として面倒を見ている。
悠は事故以来、普通の人には存在さえ気付かない“鬼”を視ることがきるようになっていた。
特殊な能力の影響か、自分自身の内側にも得体の知れない何かを感じるようにもなっていた。
そして悠はある夜、禍々しい力に引き寄せられるように学園に赴く。
そこは、昼間の平穏な風景が消し飛ぶような、鬼が跋扈する魔境に成り果てていた! 鬼に襲われ、絶体絶命の悠を救ったのは、髪の長い、美しい少女。
氷のような瞳のその少女は、破格の長さの刀で、鬼を切り伏せたのだ。
そして、その少女が学園に転向してきて、物語は動き出した――。