聖マリーベル学園でも特別風変わりなサークル「オカルト研究会」に、本来の部長である圷紫暮が帰ってきた。
紫暮は、高貴な令嬢を思わせる容貌ながら、世界の魔術界にその名を轟かせる存在だった。
彼女の噂を聞いていたサークル所属の雅亨(主人公)は、紫暮の姿を見るなり、その存在感に圧倒される。
紫暮は、帰ってきた早々、新部長任命の準備にとりかかった。
任命にはどんな試練が待っているのかと戦々恐々としていた亨達だったが、それはうら若き女教師・私市雲雀を顧問に据える、という卑近なものだった。
拍子抜けしたものの、意外にそれは難しい課題だった。
雲雀先生の傍には、絶えず彼女の妹・私市千鳥が、シークレットサービスよろしく、話しかけてくる男性達を問答無用で蹴散らしていたからだ。
紫暮にとって、それも想定内だったらしく、新しい魔道書を取り出し、これで千鳥ともども籠絡しようと…。