俺は小さな依頼ばかりのさえない私立探偵だ。
今朝も依頼を求めてメールソフトを立ち上げる。
数多くのスパムメールに混じって依頼のメールを発見した。
そろそろ蓄えも寂しくなってきたところ久しぶりの依頼だ。
はやる心を抑えてメールを読む。
「うら若き二人の乙女を君の手で女にしてやって欲しい」はぁ？間違いメールじゃないのか？ いや……違うようだ。
「興味があれば私の携帯に連絡して欲しい」という文面のとおり早速電話をしてみる。
これは私立探偵への依頼じゃない……しかし今は仕事を選んでいる余裕はないし依頼料は破格だった。
だったら、少なくともその「うら若き二人の乙女」ってヤツをこの目で拝んでおくべきではないのか？依頼人は電話で時間と場所を指定した。
その場所に一人の女学生が現れた。
なんてことだ！ 俺はその美貌に釘付けになった。
依頼を受けたのは言うまでも無い。
それが、その後数日間に続く俺の奇妙な痴漢行為の始まりだった。