主人公“堂浦聡”は鬱屈した日々を送る青年だった。
自身の内にうねる「野望」「欲望」「コンプレックス」等のマイナスの感情をコントロールできずにいるのだ。
そんな彼の前に、1人の少女が現れる。
奇妙なコスチュームを身にまとい、主人公の心の中を覗くことが出来る不思議な少女。
“インフィニティー”と名乗るその少女は自殺しようとしていた主人公に「キミの死ぬところが見たいの」と笑う。
――彼女に出会ってから主人公の生活は一変する――住んでいたアパートの火事、金を借りていた金融屋による大家の殺害と娘の誘拐、さらには謎の黒服の一団による追跡……。
全ては、主人公がインフィニティーより授かった「異世界へ自由に移動する能力」の為だった。
主人公が混乱の局地に追い詰められた時、ついに異世界への扉が開く……。
そして、彼の「現世界」と「異世界」を行き来する、奇妙な二重生活が始まるのだった。
時空を跳躍しながら、不条理な奈落の底へ一方的におちていく主人公。
闇の先で、彼を待ち受けるものは一体何なのだろうか……。