新任教師として、実家から遠く離れた赴任地にやってきた大林隼人(主人公その1)だったが、下宿先として訪れた親戚の家には、なんと借金取りが待ち構えていた。
親戚の代わりに身ぐるみ剥がされてしまった隼人は、見知らぬ土地に放り出される。
困り切った彼を救ってくれたのは、心優しい主婦、千代だった。
他にどうすることもできず、千代の家に下宿することになってしまった隼人だが、千代には年頃の娘、聖美がいた。
ありありと冷たい眼差しを向けてくる聖美。
しかも彼女は隼人の学校の学生だ。
こんなことが外部に知られたら・・・。
一方、隼人がやって来た同じ夜、葉山伸彦(主人公その2)は、一人暮らしのマンションでいつもと変わらない時間を過ごしていた。
そこに突然やってきたのは、担任教師、真輝だった。
なんと、住んでいたマンションが火事になって行き場がないのだと言う。
「で、暫く泊めてほしいんだけど」。
まるで学校で雑用を言いつけるみたいに平然と言ってのける真輝。
当惑する伸彦だったが、真輝の強引さに負けて、結局同居を許してしまう。
こうして迎えた新学期。
二組の“秘密のカップル”による非日常の学園生活が始まる。