200X年、わが国のアダルト産業は外圧や過激な人権団体によって抑圧され、壊滅の危機に瀕した。
その結果、行き場を失った欲望が爆発し性犯罪が年々増加していくことになった。
時を同じくして、少子高齢化にともなう労働人口の減少が生産力・可処分所得は低下させ、内需・消費の低迷が国際競争力の大幅な低下を引き起こし、そして世界同時不況の追い打ちによって、わが国は未曾有の危機に瀕していた。
その危機の中で人類が生み出したのは生産力を補う最後の希望、『ファーレイド』と呼ばれる人工生命体である！ファーレイドは女性しか存在していない（※技術的な問題のため）が、個性や感情なども人間とほぼ変わらず、加えて素質が特化されているので大半のファーレイドは社会で成功を収めていた。
しかし、中には素質が不適合で社会に役立てないファーレイドも存在する。
そうした者たちは『ファーレイド保護館（通称：夢の館）』にて引き取り、そこでお客相手に接待やご奉仕などの仕事をすることになっていた。
これはファーレイド誕生から、およそ30年後のお話―――。
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