“宮坂(主人公)”は、夢の中で“美晴”という少女に胸を刺されて死んだ。
美晴は、“葉由岐”とレズビアンの関係にあった。
そんな彼女達の秘め事を目撃した宮坂は、それをネタに美晴に肉体関係を迫ったが、逆に殺されてしまったのだ。
所詮は「夢」。
しかし、その夢の奇妙な現実感は、実際に殺されたわけでもないのにも関わらず、宮坂を憤らせた。
夢であるからこそ、自分の思い通りにしたいというのは誰しも思う衝動だ。
宮坂は、今度こそ美晴と葉由岐を蹂躙してくれるわとばかりに、再び眠りにつく。
そして、宮坂は、思い通りに、先に見た夢と同じ場所にやってきた。
しかし、その夢の中での自分は、宮坂ではなく“高木”という男だった。
再びやってきた夢の世界は、先に見た夢と完全にシンクロしており、宮坂は美晴に殺され、既に存在していないのだ。
しかし、高木という男は、美晴の家庭教師という立場にあり、彼女を蹂躙するチャンスは十分にありそうだ。
しかも、高木は、美晴に信用されているというのだから、願ったり叶ったり……。
かくして、宮坂は、高木の立場を最大限に利用して美晴に近付いていくのだったが……。