山間にひっそりとたたずむ小さな山村『彩ヶ峰村』。
村には古くから独自の風習・習慣があり、村人達はそれらを頑なに守り、暮らしを営んできた。
その中でも特に異質な『肌紬(はだつむぎ)』と呼ばれる儀式……。
十年に一度の周期で執り行われるその儀式は、村最高の権力を握る一族『葛西家』に数人の少女が輿入れをするという、古い時代の忌むべき遺産だった。
多くの村人達がこの悪習の為に、幾度も耐えがたきを堪え、涙を呑んできた。
そしてまた儀式の年となった今、主人公は『紬女(つむぎめ)』と称される少女達に躾をする役目を任される。
過去に大切な人をその儀式に奪われた主人公は、誰にも話せない目的を胸に秘めてそれを果たす為に少女達をその手にかけていく。
そして淫靡な色に染まった宴が幕を開ける……。