主人公は若者の乱れを嘆く、ややくたびれた真面目だが気弱な教頭先生である。
お嬢様の通う有名な女子学園の教頭ではあるが、実際の学生は問題児ばかり。
今までにも何度か学園の風紀を戻そうと試みたが、学生は言うことを聞かず、教師もまったくやる気がなかった。
さらに理事長の孫娘が学園に在籍しており、まずいことにその彼女自身が校則破りの常連であった。
これではいけないと、教頭は思い切った校則を打ち出した。
時代に逆行するような厳しいもので、多くの教師や父兄から抗議を受けた。
しかし、そののちしばらくして学園の風紀は目に見えて向上した。
その結果、校則の厳しさについては、理事長や父兄からも黙認されるようになった。
自らの学園改革に自信を持った教頭は、さらに厳しい罰則をもった校則を打ち立てた。
教頭は欲望の赴くまま、校則として女子学生に淫らな行為を強制するようになる。
この頃から、学園を逃げ出す学生が増え、世間に悪いうわさも流れるようになった。
父兄が大挙して押し寄せたり、マスコミが学園を取り囲んだり、教育委員会が調査に乗り出すこともあった。
しかし、どんな危機が教頭を襲っても、彼は奇跡的な逆転劇でトラブルを回避していった。
そのたびに世間を味方に付け、逆に教頭と学園の信頼は高まっていった。
それでも、学生達を力ずくで押さえるには限界があった。
危機を感じた教頭は、学生を汚れた世間から完全に隔離する必要があると考えた。
教頭は特別合宿と称して、一方的に全学生を長期にわたって学園寮に宿泊させた。
何の連絡もなかった学生の家族達は心配し、やがて警察が動き出すことに……襲いくる様々な敵をうち倒し、教頭は自分が理想とする学園を、最後まで守りきることが出来るのであろうか？