将来を嘱望されたシナリオライターだった俺は、たった一人の女のためにその未来を潰された。
加藤由香里。
コイツの名前だけは忘れられない。
俺は仕返しに裏のコネクションを使って由香里を失脚させた後、アダルト業界という影の世界で生計を立てている。
今日もアダルト・ソフトの収録立会いのためスタジオに到着したところだ。
エンジニアと猥談をしながら軽く打ち合わせをしつつ、声優の到着を待つ。
今日の声優はまだ経験が浅い若手の声優らしい。
実際にハメてしまえばリアルな演技が収録できるかもな……。
そんな鬼蓄な妄想をめぐらせる中、声優が到着した。
「遅れてすみません、一条麻耶と申します。
今日はよろしくお願いします」可愛いじゃないか。
最近はルックス重視でプロダクションが採用する声優も多いって話だ。
「…？！」後ろに佇むマネージャーの顔を見た瞬間……俺は驚きに声を上げそうになった。
かつての人気声優である加藤由香里……。
俺は再び始まる淫辱劇の幕開けを予感した。