小さな村が舞台の物語。
自然が多く残るこの村に、突出した三家があった。
一つは彬(あきら:主人公)の家。
もう一つは真夕(まゆ)の家、そしてもう一つは千夏(ちなつ)の家。
主人公の家は、代々他の二つの家の娘を正妻と妾として迎え入れていた。
二十歳となる日、主人公は満月か姫のどちらかを妻に、妾に受け入れなければならない。
しかし、二十歳となる日は残り約一週間となっていた。
小さな頃から漠然とそのことを教えられていたけれど、未だに実感が湧かない主人公。
両親とお妾さんも、平和にのほほんと一緒に過ごしていたが、危機感を抱かない主人公に焦りを感じ始め、自分たちはゴールデンウィーク中に旅行をするという名目で、三人を、その期間一緒に暮らさせよう、ということになる。
そして当日。
両親と妾さんの三人が旅行に出掛けると、入れ替わりに大きな荷物を持って主人公の家へやって来る真夕と千夏。
ここから、三人の生活が始まるのだった……。