春秋戦国時代、燕の国。
世継ぎの皇子である主人公・昭洸は、宰相の子之の計略により父を殺され、自らも処刑されそうになる。
そんな昭洸を救ったのは子之の養父である腹心・郭隗だった。
子之は昭洸の弟・檜光を王位につけ、執拗に昭洸の命を狙う。
互いしか信じられない逃亡の旅で、いつしか昭洸と郭隗は主従を越えた絆で結ばれていくのだった。
そして、たくさんの味方を得て、ふたたび子之のいる王都・薊をめざす。
王になると決意し、自分の心を閉じ込めた昭洸。
子之への情と昭洸への愛の間で苦悩する郭隗。
求め合う二人の想いは次第にすれ違っていく。
そんな時、燕の不安定な情勢に、隣国・斉が動き出した・・。