俺の『良くない噂』か……それで、君はどうしたいのかな?」薄暗い部屋で、女生徒が思い思いに体をくねらせている。
生徒の恍惚とした顔、快感に酔いしれる、淫らな息づかい。
俺にとっては普段通りの、見慣れた光景だ。
「言ったとおりだろう?俺は手を出さないし、触れてもいない。
お互い絡むことも交わることもなく、こうやって楽しんでるんだ……。
大丈夫、手品みたいなモノさ。
君も体験してみればわかるよ…」「初心者なら、こんなものかな。
まぁ、それはともかく…予想以上に楽しんでくれたみたいだね?」「楽しんでなんか、いません…。
こんなあやしげな手で、私を丸め込んだと思わないで…。
勘違いしないでください。
私はうれしくなんかありませんから」…それなら、認めさせてやろう。
綺麗事を並べていても、女なんてみんな同じだ。
俺の手で、言い逃れできないほど溺れさせてやる。