竜使い“アドニス”はパートナーである竜の少女“ミント”とともに世界を巡る旅をしていた。
そして、偶然にも旅の途中で、行方不明になっていた竜の少女“ツーヤ”と再会する。
ツーヤの無事に喜んだミントは、彼女が未だパートナー探しの途中である事を聞き、自身と同じようにアドニスと契約して、ともに手を取り合って冒険することを願った。
そして、新たにツーヤを仲間に加えた三人は、冒険者として順調に旅を続けていた。
そんなある日のこと。
突然、ツーヤの目の前に老人の姿をした一匹のドラゴンが現れた。
当然のように仲間を守ろうとするアドニスとミント。
しかし、老人に敵意はないようだった。
それどころか、ツーヤの前に跪くと頭を下げた。
――「ずっと……お捜し申し上げておりました」。
謎の老人に連れられて、三人が辿り着いた先は、水の都・アルフヘイムという美しい国だった。
その国で待つ王女とは……? そして、王女の目的とは一体……? 今、一つの国で新たな歴史が始まろうとしている。