俺は雄呂血丸。
かつての強大な力を鵺（カラスにしか見えない）の姿に封じられちまった哀れな死人使いだ。
そんな俺の下僕候補第一号が、大の怖がりのくせに、寺の一人娘に生まれついたばかりに、日々あやかし退治に追われる巫女、美戸乃。
もっとも、カラス同然の暮しなんてまっぴらごめんだから、俺は美戸乃を頼るしかないわけだが……。
そんな折、美戸乃のじいさんがころっと死んじまったのは、ちっとばかりかわいそうであるが、俺にとってはまたとない追い風だった。
美戸乃は俺の正体など知らないし、行方不明の母親のことをネタにすれば、忌まわしき封印を解かせるのもそう遠い話じゃないだろう。
下僕候補その2は美戸乃の同級生、好奇心旺盛なトラブルメーカー、可奈。
その3は心霊研究会の新入会員にして、巨乳の生徒会副会長、万里香。
開かずの倉の中にあった貴重品とは！？学園のトイレで蠢く怪しい影……そして現れる地獄バス！？ただでさえ霊的な騒動が多いこの街で、次々起こる怪事件とエロエロチックな大騒動！よしよし！美少女妖怪に幽霊さんも、まとめてかわいがってやるぜ!!封印さえ解けたら……な！

■あらすじ雄呂血丸(主人公)は、強大な力を持つ死人使い。
しかし、一人の巫女によって、その力を封じられ、カラスの姿に変えられてしまった。
現在は、何の因果か、自分を封じた巫女の娘、桐沢美戸乃を頼って、カラス同然の暮らしをしているが、虎視眈々と元の力を取り戻す機会を窺っていた。
美戸乃自身も巫女として妖怪退治をしているが、雄呂血丸の正体を知らず、金太郎のような前掛けをしている愉快なカラスと思っているようだ。
ある日、元に戻るための最大の障害だった美戸乃の祖父が亡くなった。
この機会を逃す手はない――、雄呂血丸は早速、行動を開始するが……。
■キャラクター紹介●桐沢美戸乃代々妖怪退治を生業にしてきた神社の巫女。
女子校生。
主人公の力を封じ、カラスの姿に変えた巫女の娘。
最近、神社を主だった祖父が亡くなり、彼女が一人で一切の仕事を取り仕切るようになった。
一応、妖怪退治の仕事も請け負うが、大の怖がりだったりする。
●野々村可奈美戸乃の幼馴染で、同級生。
ツインテールのメガネッ娘。
微乳。
明朗快活で、細かいことは気にしないタイプ。
また好奇心旺盛でトラブルメーカー的な気質。
万里香とも仲が良く、よく可奈と三人でつるんでいる。
●万里香・ウィンゲート美戸乃の同級生。
アメリカ人と日本人のハーフ。
アメリカ人の血を引いているだけあってか、見事な巨乳を持つ。
学園では生徒会副会長を務め、心霊研究会に所属している。
●キクおかっぱ、黒髪、浴衣姿の幼げな女の子。
いつも困ったような表情を浮かべ、おどおどビクビクしている。
しかし、興奮すると途端に手がつけられない強情さを見せる。
首根っこを掴まれると「ごめんなさい……」とシュンとなる。
●野雪 めぐみ車椅子の少女。
初夏にも関わらず、膝の下を隠すようにケープをかけている。