ああ、どうして、地味な事しか特徴のない私が、こんな可愛い女の子と×××な事をしてるんだろう。
「ふふ。
先輩、緊張してるんですか? もっと力を抜いて私達に身を任せてください」校内一可愛いけど、見た目に反して冷たいって有名な後輩の茉莉香ちゃん。
なぜか私は彼女の手でブラウスのボタンを外されていた。
しかも茉莉香ちゃんはその綺麗な手で私の肌をやらしく撫であげてくる。
「やっ、茉莉香ちゃん。
そんな風に触っちゃだめぇ……」これは夢なんじゃないかなとか思うこともしばしばあるけど、今の私にとってはまぎれもなく日常の一コマ。
こんなの日常茶飯事なんですっ! えへへっ、私ってモテるでしょう!って威張れることじゃないんだった……。
だって、私は、まぎれもない女の子。
いたって普通の女の子。
ノーマルなんです。
女の私が女の子にモテたって全然うれしくないんですっ!! すごく可愛い女の子達ばかりだからって、うれしくはな――ちょ、ちょっとは、うれしかったりしたりしなかったり。
えへへっ――あ、ダメダメ、変な世界にどっぷりつからないようにしなくちゃ!だいたいなんでこんなことになったのか……もちろん、それはあの時、あんなことがあったからなんです。