精神科医、川辺陽介は堅苦しい大学病院勤めに嫌気が差し、祖父の遺産として引き継いだ屋敷で開業医をしている。
最近の彼の趣味は、心理治療と偽って、得意の催眠術やクスリを使い、患者にいかがわしい行為をさせ、それをビデオに収める事だ。
大学病院から独立したと言う肩書きが功を制したのか、適当な診察をしていても充分、精神科医業をまっとうできているし、 客層も肩書きに群がった金持ちばかりで、楽して儲ける事ができ、さらに趣味も潤うと言う、良い商売になっている。
そんな彼はある日、祖父の本棚を整理している途中、偶然にもその影に、同じ精神科医である祖父が使っていたらしい研究室を発見した。
そこで彼は、祖父の研究の一端を知る事となる。
人を完全に操る、人格も、記憶も、運動能力も全て自由に操る事の出来る研究だった。
祖父のこの技術を引き継げば・・・そこで彼は気がついた。
これは自分のいかがわしい趣味に活かせる、と。
どんなに淫らな行為をさせたとしても、記憶を操ってしまえば良いのだから。
彼は早速、訪れた3人の患者に祖父の研究を試す事にした。
それから始まる淫欲の宴、それを期待して彼女達を診察する。
彼はその療法を「イメージワーク療法」と銘を打った。