篝火と不知火は、人知れず日本を守る政府の秘密機関に所属する忍者(くのいち)である。
今夜も、特命を受けて、薬品会社へ違法に侵入した外国のスパイを追いかけていた。
悪あがきをする敵スパイも、得意の乳忍法『巨乳真剣白刃取り』で撃退する。
逃げ切れないと知ったスパイは自爆するが、2人は略奪したアタッシュケースを奪い返すことに成功した。
そこへ遅れて登場してきたのは、エージェントである天頼南美であった。
南美は同じエージェントとは言え、管轄部署が違い、お互いをライバル視していた。
2人は不本意ながらも、命令通りアタッシュケースを南美に手渡し、その場を立ち去った。
翌朝2人は、眠い目をこすりながら、机の前に座っていた。
忍者とは言え、姿を隠すため、普段はOLとして働いていた。
そこへ2人の上司が見覚えのあるアタッシュケースを持って現れる。
彼女は南美であった。
彼女も姿を隠すため、政府の用意したこの会社で働いていた。
南美は、アタッシュケースの中にあったものを返せと、2人に詰め寄る。
どうやら、篝火たちがその中のものを隠していると、南美は思いこんでいるらしい。
もっとも、2人には全く身に憶えがない。
しかも、南美本人も、奪われた中身が何かは知らされていないようだった。
終業時間後、篝火と不知火を残し、誰もいなくなった会社のブラインドがおり、壁からスクリーンが降りてくる。
2人のボスからの定時連絡であった。
新たな任務を命じられるも、いつも損な役回りに不満一杯の2人。
しかし、有給休暇をちらつかされ、2人とも途端にやる気を出した。
彼女たちは優秀で任務に忠実なのだが、いつもやりすぎてしまい、その後始末で大変になるコトが多い。
そのため、有給などは長い間認められていなかった。
この暴力団とつながりのある、組織の秘密を調べるために内偵調査を開始する。
今度こそと、頑張ってはみたものの、勢い余って事務所ごと崩壊させてしまう。
壊れた事務所の前で、途方に暮れる2人。
これでは有給どころではない。
そこで2人は、その組織から連絡がくるまで、変わりに暴力団を運営することにした。
ただでさえ任務が忙しく、睡眠不足が続く毎日だというのに、暴力団運営という2足のわらじを履いて、死にそうになる2人。
ようやく目的の組織と接触できたのは良いが、2人を上回るアマゾン忍者が現れ、組織を裏切った兄弟子まで登場し、事盾ヘ思いもよらない方向へ流れていく……。