主人公の通う恵聖学園は神学系で全寮制の学園である。
厳しさの中にも暖かみのある校風のこの学園で彼は美術部に所属している。
なぜか部員数の少ない美術部であったが部員それぞれがテーマを持って作品作りに励んでいた。
ある日、主人公は次の作品のテーマを決めるのに息詰まり、ラジオで紹介されていた本を読むことにした。
徹夜で読んだその本にインスピレーションを受けた彼はその本をモチーフにして次の作品を作ることにする。
表現方法を模索し作業にとりかかるが、彼はその晩から奇妙な夢を見るように…。
見覚えの無い女の子が、公園のジャングルジムの前で自分に語りかける夢だったり。
自分を優しく包み込むように膝枕している夢だったり。
医者となった彼が診断をしている夢だったり。
女の子が悲痛な顔をして 草原で耳を塞いでいる夢であったり。
最初はその夢に不信を抱きながらも彼はそれぞれの夢から、トラウマや恐怖、不安や想いを知ることとなる。
日々、作品を作りながら彼女達に現実に触れあい、そして毎日見る奇妙な夢の中で彼女達の心に触れあっていく。
彼は彼女達の心を抱くように大切に想い、その奥底にあるモノを癒す事ができるのだろうか? 彼女達の心を無視するように振る舞い、自らの欲求で埋めてしまうのだろうか?