主人公とヒロインは幼なじみ。
しかし今は会話を交わす事も殆ど無く、ふたりの関係はとても幼なじみと呼べるものでは無くなっていた。
そんなある日のこと、同じ街に住む祖父から呼び出され、数年ぶりに屋敷を訪ねる事になる。
メイドに案内されるまま祖父の前に立つ主人公。
恐る恐る呼び出した理由を聞いてみると、祖父が営む上流社会専用のサロン「エンパイアクラブ」を主人公に譲りたいと言ってくる。
祖父は動揺をする主人公を横目にサロンを継ぐ為の条件を並べていく。
ひとつは、一定期間客としてサロンに通い店のシステムを体験し理解をする事。
もうひとつは、主人公にあてがわれた専属のメイドに「御伽」(H)の躾けを行い、それと同時に『主人』としての信頼を得る事。
そして、一定期間後に主人公専属のメイドがこのサロンに残ることを選択すれば「エンパイアクラブ」を譲るというものであった。
さらに祖父は言う。
主人公につける最高の専属メイドがすでに決まっていると。
その女性を紹介されてさらに主人公は驚愕をする。
それは良く見知った主人公の幼なじみだったから……。
拒否するのも自由。
しかし1週間に一度会いに来ないようだったら、ヒロインを他の客につけ御伽を務めさせると。
受けるとも受けないとも決断できぬまま、その日は祖父の屋敷を後にする。
祖父より渡されたサロンのカードを握りしめて……。