秋月征雄はインディーズ系ビジュアルバンドのボーカリスト。
音楽的才能は二流どまりだが、容姿に騙された女性ファンが多いため、かなり自惚れている。
まともな収入源はない状態だったが、ルックスとセックスを武器に女を誑かして金づるにし、生活の糧を得てきた。
ところが、これまで資金援助をしてくれていたパトロネスを失ったことから、生活費に困ることになる。
何かしら職に就く必要性を感じた征雄は、自分が志向する音楽業界の中に職を求め、女にモテるという自分の適性を生かして芸能プロダクションのスカウトマンになることを決意する。
しかし、「俺がスカウトするに相応しい女」「他のスカウトマンでは落とせないガードの堅い金の卵」ばかりを狙うため、スカウトの仕事は難航。
そこで思い至ったのが、「セックス技でメロメロにして、俺の言うことなら何でも聞くような女にしてしまえばOK」という結論。
「スカウトマンとしての業績を上げつつ、虜にした女を芸能人として働かせ、稼がせて、貢がせれば一石二鳥」かなり最低なクズ男の野望が動き出す。