夏の爽やかな朝。
この物語の主人公である、二之宮健助(にのみやけんすけ)は、けたたましい警報のベルで目を覚ました。
「CAUTION! CAUTION! 爆発まであと30秒です!」布団から飛び起き、警報を鳴らす爆弾の解体作業を始める健助。
しかし、彼の健闘空しく、爆弾はあえなく爆発してしまう。
「これのどこが目覚まし時計なんだよ、あのジジイ‥‥」健助は今し方爆発したばかりの“目覚まし時計”を手に、これを発明した、彼の友人、らぐな博士の家に向かう。
そこには、“奇妙なメガネ”をかけた博士が待ちかまえていた。
「このメガネこそが!人類(特に男)が待ち望んだ究極の発明品ッ!!」「あらゆるものを、イイ感じに“透視”してくれるメガネ‥‥名付けて『シースルーグラス』!!」健助は博士から実験の名目で『シースルーグラス』を借り受け、喜び勇んで学校に向かうのだった。