犬や猫が人間になってしまったような「耳っ子」がいる以外は、今と変わらない世界。
そうした世界で、犬や猫を始めとした耳っ子も扱うペット理容のトリマー専門学校に通う青年、結城潤(主人公)は、耳っ子のさちとひなた、そして親友の御堂拓也と楽しくも賑やかに暮らしていた。
そして、友達だったさちと恋に落ちた潤だったが、耳っ子の寿命は、人間の十分の一ほどと短く、さちもその寿命によって短い人生を終えてしまう。
潤は、彼女の死を受け入れられず、立ち直れないまま数年の月日が流れる。
そんな彼の前に、学生時代は子供だったひなたが、大きく成長した姿で現れ……。