ボクの名前は岡崎伊織。
神浜市立青葉学園に通う二年生だ。
奥手なボクが無謀にも学園のアイドル・桐島美樹さんに一目惚れした。
玉砕覚悟で告白したところ、思いがけずOKの返事がもらえて有頂天。
…ところが最近、どうにも桐島さんのノリが悪い。
恋愛経験豊富な彼女にとって、ボクは物足りないのかもしれないけど…。
「試しにスワッピングしてみない?」そんな桐島さんの提案に、最初ボクは耳を疑ってしまった。
そうは言ってもボクに彼女を満足させる技量が足りないのであれば、嫌われたくないボクとしては頑強に拒む口実が思い当たらない。
桐島さんがスワッピング相手に選んだのが、親友の鷹村勇輝だった。
最初こそ戸惑ったものの、鷹村もまた次第に興味を見せ始めてしまう。
だけど鷹村の付き合っている彼女が佐倉翔子だと知っていたら、ボクは間違いなくこの話を拒んでいたに違いない。
だって翔子はボクの幼馴染の従兄妹で…初体験の相手だったんだ。
あまりにも笑えない冗談じゃないか!「これも社会勉強だから。
」と屈託のない笑顔を見せる桐島さん。
…そうなのかなぁ?これを機会に桐島さんを満足させられるテクを磨けばいいんだろうけど、どうも釈然としないんだよな…。