ある朝めざめたら病院だし、記憶喪失だし、見知らぬ女の子がオレのこと「おにいちゃんっ…」とか呼んでるしっ!そんでもって、ふたりきりの生活はアブナげだし危険だし、それでもちょ～っと楽しかったりしてこれはこれでアリかな～とか思ってたら、家出娘(眼鏡アリ、ネコあり、家賃なし)は転がり込んでくるし、金髪メイドロボは発見されるし、しかもみんなオレにほれてるっぽいし、そうでもないような気もするし、とにかく平穏な生活はどこにもないわけで、でもまあそれはそれ、これはこれ、どれはどれ……、みたいなカンジでどうするっどうなるっ、オレの夏休みっ!!超絶対御都合主義的な妹(みたいな女のコ)たちとのラブラブ★ライフを体感せよ!みたいな。

突然、世界に放り出されたかのように、オレはめざめた。
汗で体に張りついたパジャマが、ひどく気持ち悪い。
窓の外では、セミが激しく鳴きつづけている。
塗りなおされたばかりの天上。
鼻をつく薬剤の刺激臭。
腕に刺された点滴。
一定のリズムを刻む心電図。
空調の不快な低い音。
胸の傷痕の鈍い痛み。
オレはいま、病院のベッドにいた。
すぐそばに、見知らぬ少女がひとり。
気がついた?　おにいちゃん そして、オレたちの夏休みがはじまる。

主人公は突然の事故で記憶喪失になった。
病院で目が覚めた彼が最初に目にしたものは、全く記憶にない女の子の姿。
彼女は自分のことを主人公の妹だという。
こうして自称妹「流菜」との夏休みが始まり、主人公の後輩を名乗る「真実」や謎のメイドロボ「メム」も現れる。
はたして主人公の記憶は戻るのか？