蓮峰奈々美は目立たない女の子である。
背の高さは他の同級生に比べれば、少し小さめ。
教室の窓際の席で、静に本を読んでいることが多い。
よく見れば、可愛い風貌なのだが大人しくて、無口なので友人も少ない。
そんな彼女がクラスで唯一、心許せる友人……それが江川圭介だった。
圭介と奈々美は同じ委員会に属し、家もご近所さん同士。
恋人同士という間柄ではないけれど、お互い仲良くやっているそんな関係。
とある日、奈々美は愛犬“五十嵐くん”の散歩帰りにひょんな事から、圭介と伊月のセックスを目撃してしまう。
伊月は圭介の従姉妹で、ちょっとだらしのないところもあるけど、とても優しいお姉さん。
――二人がそんな関係だったなんて……。
ショックを隠しきれない奈々美だったが、家に戻って布団に潜り込んでも二人のセックスシーンが頭から離れない。
興奮して体が火照った奈々美は無意識に自慰行為を行ってしまう。
――自己嫌悪に陥りながらも快楽に逆らえず、日に日にエスカレートしていく、奈々美の自慰行為。
そのうち自慰だけでは満足できなくなった奈々美は、圭介に対し関係を迫るのだが……。