昔、『伝説の調教師』と呼ばれていた男がいた。
〝彼に堕とせない女はいない〟とまで言われ、その道で彼の存在を知らぬ者はいなかった。
やがてその男も年老いて引退が囁かれ始めた時、彼の口から一つの事実が語られる。
「俺の知る〝調教〟の全てを記した書を、とある洞窟の最深部に封印した。
俺の伝説を継ぎたい奴はその書を目指せ」と。
裏世界の野望を持つ男たちは、みんな我先にとその洞窟に挑戦した。
だがその洞窟は迷宮になっているばかりか、魔法によって『探索するための条件』が仕掛けられ、さらには魔物までが徘徊するという危険極まりない場所だった。
それから五十年。
今もってその書物を手にした者は現れず、やがてその信憑性さえも疑われるようになっていた。
そんな中、まだ半人前の調教師であるハインは、突然舞い込んだ〝お姫様調教〟という大仕事をこなすため、この洞窟の攻略に乗り出すのだった。

男の告白を断った、一人の女の子がいた。
彼女は清純で大人しい子で、告白を断ったのも、彼女なりに悩み考えた結果のことだった。
だが、男は彼女に逆恨みをした。
「僕の想いを断るなんて許さない……。
そんな女は、誰にでも股を開く〝淫乱〟のレッテルを張られてしまえ！」彼は〝催眠術〟という特殊な力を使い、彼女にもう一つの人格、『淫らな人格』を植え付ける。
その人格は彼女の知らないところで発現し、たびたびイヤらしいことを繰り返す。
やがて彼女は知らぬ間に、周囲から性的な視線を向けられるようになっていった……。

真城沙綾は滝川春と付き合っている。
しかし彼がひどい虐めにあっていることを知り、何とか助けてあげたいと思った。
彼女は、虐めをしているグループの男たちに言った。
「もう彼を虐めないで。
私はどうなってもいいから」と。
彼女は知らなかった。
この年齢の男たちが、女性に対してどんな欲望を渦巻かせているのかを……そして男たちの暴欲は、沙綾だけに留まらず、彼女の姉妹たちにまで魔手を伸ばし始めた。

――頭がガンガンする。
目が覚めたとき、頭の中にあったのはその感情だけであった。
どこまでも続く、深い森で目覚めたミレス。
彼女は記憶を失っていた。
自分は誰なのか、何故こんなところにいるのだろうか……。
やり場の無い焦燥感に苛まれながらも街を目指して歩き出していた。
シュナーブ――魔法の結界によって、他国との交流を断った王国。
古の時代、国王と土地神であるディーヴァとの間に交わされた契約によりシュナーブは毎年、少女の生贄を捧げ、平穏を保っていた。
シュナーブに辿り着いたミレスは、女賞金稼ぎ・カディアに助けられた。
二人は意気投合し、ミレスの経緯を知ったカディアは賞金稼ぎの相棒としてミレスを誘う。
「あたし、あんたのこと気に入っちゃってねえ。
これから一緒に賞金稼ぎをやろうと思ってるからさ。
　賞金は半々。
相棒の実力は知っておくのが基本だろう？」そう言って二人は、手合わせをするべく模擬戦が盛んな公園へと向かった。
時を同じくして、今年、生贄として捧げられる少女・サディンを隣国に逃がす計画を立てていたシュナーブの王女・レジーナ。
この計画に協力してくれる用心棒を探していたレジーナの側近・イエリィは公園で模擬戦を行っていた二人の賞金稼ぎと出会った。
隣国へ逃れる為にはディーヴァのいる森を抜けなくてはならない。
生贄を捧げるまでのこの時期、ディーヴァの力が最も弱まり森には魔物たちが跋扈しているという。
神に弓を引くというその依頼に驚愕するも、莫大な報酬を前にカディアは乗り気だ。
「ハイリスクハイリターン、か。
どうするミレス？　わたしはこの報酬金額に目がくらんでるけど、あんたは？」「私は、そうね……」ディーヴァへの無意識の恐怖を感じながらも自分の記憶が眠る森に惹かれるミレス。
忘却の果てに甦る記憶……ミレスという存在理由が明かされた時、全てが始まる――

隔離された密室。
その中に多数の男と、１人の美少女が閉じ込められていた。
彼らは何の説明もされず、とつぜんこんな場所に連れてこられて、監禁されていた。
そこで同時に開始されるのは、一つの生体実験。
『隔離された密室の中で、男はいつまで性欲を抑えられるか』というもの。
密室の中では定期的に、男の性欲を刺激するような映像が流される。
男たちは最初の内は、みんな女性に気を遣い、不安にさせないようにしているが、次第に邪な気持ちが膨らんでいく。
日々揺さぶられる性欲。
その中で、寝食を同じ部屋で共にしている美少女がいる。
やがて男たちの理性は限界を超え、この狭い密室の中で、秩序が崩れていく。