無数の国家の乱立する、この大陸では長く戦争状態が続いていたが、反戦の声が強くなり各国で和平の道を模索し始めていた。
そうしたなか、とある国に民間の旅客機が領空に侵入し、無線にも応じないため、やむなく撃墜。
しかし、そのことがニュースで大きく取り上げられ、軍は、その責任を民間機を撃墜した戦闘機のパイロットに押し付け、軍から追放するなど事態の沈静化に努めた。
そして、当事国同士が平和的解決を目指していくなか、撃墜された民間機の生存者が発見される。
しかし、その生存者は、まだ幼い少女で、撃墜のショックで記憶喪失となっており、また発見されるまでの間、野生動物に育てられたと見られ、人間性がほとんど失われていた。
その少女は、実家に戻り、人間性と記憶を取り戻すリハビリが続けられた。
そして、そうした少女のもとに、ひとりの青年が尋ねてきた。
その青年は、少女が搭乗していた民間機を撃墜したパイロットで、名を坂月純夜(主人公)といった。
彼は、償いのために、その少女のリハビリをしたいと申し出るが……。