突如発作を起こし、倒れてしまった空(そら)は、その後病室に運ばれ全く目を覚ますことなく眠っている。
投薬の時間になり、看護主任の夕凪静音が空の部屋にやってくる。
しかし、担当ナースの八神優に倒れた原因がわかるまでは投薬はやめて欲しいと言われ、静音は渋々その場を離れるのだった。
そして院長室で、麗佳に実験スケジュールの遅れを指摘され、静音は改善策として空を切り捨てると言い放つ。
だが、麗佳はそれを即座に拒否する。
空程の理想的な被験者はいないと言うのだが……。

美しき院長・御影麗佳から新薬の被験者になって欲しいと依頼された男・空(そら)は、それを承諾し、特別病棟に移ることになる。
担当ナースの八神優が、本館の仕事のため、暫くの間、空のもとから離れる事を麗佳から聞かされた空は少しうかない様子である。
被験者になったからと言って、特にすることも無く、院内をぶらついていた空は、ライブラリー内で熱心にパソコンのモニターを見入ってるナースの如月ひよりの姿を発見する。
ひよりの方に近づき声をかける空だったが、なんとひよりはアダルト動画を見ていたのである。
そしてひよりは空に対して「私の実験に付き合って欲しい」と言い出す。
特に断る理由も無かった空は、実験に付き合うことにするのだが……。

瀕死の重傷を負ったその男(空)は、とある病院の前に倒れていたところを八神優というナースに助けられる。
特別病棟へ移ることになった彼は、美しき院長・御影麗佳と面会する事に。
そこで彼は、新薬の被験者になって欲しいと頼まれるのだった。
親も兄弟も無い彼は、その被験者になることを承諾する。
そして彼の担当ナースとして、八神優がつくことなったのである。
この日を境に彼の運命は大きく変化してゆくことになる……。
『もう誰も止められない……』

リタの出荷まで、あと一ヶ月と三週……。
そんな中リタへの調教はなおも続く。
そして品評会まで一週間を切った時、クリスはリタの調教をカオルコに任せる事を決断する。
カオルコの調教は責苦そのものであった。
身体中にニードルを刺され、更には鞭を使ってのスパンキング。
痛みに耐えながらも涙と小水を垂れ流し失神してしまうリタ……。
そして品評会当日、リタは突然姿を消してしまう。
彼女の身に一体何が……。
ピジョンブラッドの紅い視線が過去の記憶を呼び起こす。

昔の記憶を失ってしまった男－クリス。
目が覚めた時には既に館の主で、奴隷たちの調教師だった…。
ある時、奴隷の調教の一環として街へ出た時に出会った女－リタ。
再びクリスの前に現れたリタは、どんなことでもするので館に置いて欲しいと懇願する。
そしてクリスはリタを奴隷として置いてやることにするのだった…。
翌朝から、リタへの想像を絶する調教が始まる…。
『背徳と悦楽の館へ、ようこそ』

もうすぐ冬休み。
今日は通院と投薬を続けなければならない知佳の検査の日。
HGS、高機能遺伝子障害。
それが知佳の病気の名前。
高度の頭痛と発熱、体調不良や体質異常の副産物として、普通の人には無い力、いわゆる超能力を与えられ産まれてきた知佳。
以前には暴走を繰り返していたその力だが、今は安定している。
姉の真雪や耕介、さざなみ寮のみんなの優しさが知佳の心によい影響を与えているからだと医者は言う。
けれど、いま寮では薫の受験、みなみの推薦と卒業後の話が持ち上がりはじめている。
みんないつまでもこのままさざなみ女子寮にいられる訳ではないのだ。
そして、耕介が管理人を止めるかもしれないという話…。
「冬はきらい…。
別れの予感がする…季節だから」不安と寂しさ、切なさの中で知佳の心は木枯らしに揺れている。

「…私、さざなみがとっても好きなんだ…これからもみんなとずうーっと、楽しく暮らしていけたらなぁーって思うんだ…でも…」知佳を付け狙う謎の組織は'生体兵器'シルバーレイを送り込む。
知佳を守ろうとシルバーレイと対峙するリスティ。
しかし、次第に明らかになっていく二人の関係とは…。
時を同じくして、管理人の神奈と圭吾がさざなみ寮に帰ってきた。
自分の役目は終わったと、寮を去る決心をする耕介。
そのことを知ってしまった知佳は愕然とする…。
大好評OVA「とらハ」シリーズ第5弾、遂に完結。

秋のおとずれ。
やっと笑顔を見せるようになった薫だが、表情がまた曇りがちなのは深まる秋のせいばかりえでは無いようで。
今、さざなみ寮には薫の親戚である、葉弓と那美そして楓が訪れてきている。
楓は薫をライバル視していて、何かにつけて突っかかってくるのだ。
どうしても薫に勝つことのできない楓は、ますます意固地になるばかり。
その楓の焦りが、薫へ来た仕事の依頼を勝手に受けさせてしまう。
この仕事を一人でこなせば、きっと薫も認めてくれる!そうして楓は一人で退魔の仕事へと出かけていくのだが…。

春休み。
さざなみ寮が建つ丘の桜は満開。
管理人の神奈が海外旅行中の間、親戚の耕介が代理人となってさざなみ寮を切り盛りしているが、それも今日でおしまい。
明日からは新学期が始まるし、神奈も戻ってくる。
過ぎてしまった日々にセンチメンタルになりながらも最後の日はやってくるもの。
ドタバタといつもと変わらない一日のように見えたのだが、耕介の為の送別会が行われると、愛はたまらなく寂しい気持ちに駆られ、耕介もまた同じ思いを抱いていた。
果たして二人の関係はこれからどうなって行くのか…。

季節は夏。
今日からさざなみ女子寮に新たな仲間、椎名ゆうひが加わった。
楽しい住人の仲間入りをしたゆうひだが、唯一、薫の寂しそうな態度が気になった。
薫の笑顔を見ようと四苦八苦するゆうひ、ドタバタとそれに付き合わせられる耕介と仲間たち。
さざなみ女子寮一丸となり薫の笑顔を見ることができ、この一件で急速に近づいたゆうひと耕介は…。